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生活保護の制度には一時扶助という概念があります。

これは、生活を送る上で臨時的に掛かる費用を保障する扶助です。

皆さんの中にも、どんなお金が出て、どんなお金は出ないのかを気にされている方が多いかと思われます。

「でも、ケースワーカーは毎日忙しそうだし、ちょっとしたことで聞けない!」

と思われている方のために、本日は生活保護で臨時的に支給される、一時扶助について説明したいと思います。

一時扶助でどんなものが支給される?

一時扶助で支給が可能なものをできるだけ網羅してみます。ただし、それぞれに支給の条件がある場合があるので、注意しましょう。

●臨時的一般生活費

種類 金額 備考
1 布団 17,700円以内 新規購入の場合
2 学童服 13,100円以内 災害や成長による買替
3 出産準備金 47,900円以内
4 入院時の寝巻代 4,000円以内
5 おむつ代 20,600円以内 常時失禁状態の場合
6 家具代 26,200円以内
7 移送費(交通費) 実費
8 入学準備金(小学生) 40,600円以内
9 入学準備金(中学生) 47,400円以内
10 就労活動促進費 月に5,000円
11 配電設備費 119,000円以内
12 下水道設備費 119,000円以内
13 液化石油ガス設備費 119,000円以内
14 家財保管料 月額13,000円以内
15 家財処分料 必要な最小限度の額
16 妊婦定期検診料 必要な額
17 不動産鑑定費用等 必要な額

捕捉をすると、布団や入院時の寝巻代については全く持ち合わせが無い場合のみに支給が可能です。買い替えを行いたい場合はご自身の生活費から払う必要がありますので注意が必要です。

また、11~13は以下でも紹介しますが、持ち家の場合がメインです。賃貸の場合、住宅契約上の特約で、従属物の補修については借主負担とする等の条件が付いている場合のみに支給が認められます。

家財処分料については、入院中の方で、家の引き払いが必要な場合に支給される金額です。

元気な方が家財を処分する場合、保護受給者は粗大ごみの手数料が無料になるので各自で処分を行いましょう。

家具代が支給される場合については以下の記事を参考にしてください。

賢く家具代をもらうための条件はこちら

 

 

●住宅維持費

住宅維持費は持ち家の場合に支給される一時扶助です。こちらも条件がそれぞれ異なるのでまずはケースワーカーに相談を行いましょう。

賃貸の場合、以下の項目は基本的に大家負担となるため、まずは大家さんに相談を行ってください。

種類 金額 備考
1 風呂の修理、設置費 119,000円以内 特別基準178,500円
2 便所の設置費
3 水洗便所への改造費
4 白あり駆除費
5 網戸の設置費
6 畳、建具代
7 家屋の修理、補修費
8 雪下ろし、雪囲い費

8つの項目全てに同額(119,000円)の基準額が適用されます。

特別基準とは、一般的な基準では賄いきれない事情があると判断された場合に適用される基準額です。この金額が適用されるかはケースワーカーと良く相談を行いましょう。

 

●生業費、技能習得費

生業費とは、自営業等の生業を行う人に対して支給される保護費です。例えば、自営業を営むに当って必要な工具等の購入費用が支給される場合があります。

技能習得費とは、資格の取得や特別な技能を取得する際に支給される保護費です。資格や技能についてはなんでも良いわけでは無く、将来的に職に就き、生活保護からの脱却が見込まれると役所が判断した場合にのみ支給されます。

種類 金額 備考
1 生業費 46,000円以内 特別基準77,000円
2 技能習得費 76,000円以内 125,000円以内

●高校への就学費

生活保護で高校へ就学する際の費用についても保護費からの支給があります。

種類 金額 備考
1 入学準備金 63,200円
2 教材代 必要な実費
3 交通費 必要な実費
4 通学自転車購入費 必要最小限度の額
5 付添のための交通費 必要な実費 特別支援学校のみ
6 就職支度費 29,000円以内 スーツ等の購入費
7 初任給がでるまでの交通費 必要な実費

入学準備金は、制服、カバン、クツ、体操着等を購入する場合に支給がされます。

教材代は正規の授業で使われる教科書、副読本的図書、ワークブック、和洋辞典が対象です。なお、辞典を買うよりも電子辞書の方が安い場合は、電子辞書の購入費も支給される場合があります。

通学自転車の交通費は、電車やバスを使うよりも、自転車を買った方が安い場合にのみ支給される場合があります。

付添のための交通費は障害者等で親の付き添いが必要な場合の交通費を指します。

 

はい、一時扶助はざっとこんなものです。

全部で34種類もの種類があるのですが、この中でも種類が分岐するものもありますので、対象の費目をあげればきりが無いくらいです。

例えば、移送費(交通費)だけでも、支給される要件が15種類もあります。

これらの詳細は機会があれば別の記事で紹介したいと思います。

一時扶助の申請方法は?

一時扶助を申請する場合、掛かったお金を証明できる領収書と印鑑を役所に持参してください。

そして、窓口で保護申請書を記入し申請を行いましょう。

役所での審査の後、窓口か口座により支給が行われます。

何度も言いますが、基本的には事前にケースワーカーへ相談を行うことが無難です。

いかがでしたでしょうか。

一時扶助の種類がこれだけあったことに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

法律は無知な人にほどやさしくできてはいません。

皆さんが今後、生活保護で生きていく上で、情報のありなしが生活を大きく左右します。

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それでは本日は以上となります。

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