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生活保護を受給していて特定の条件を満たすと、生活保護費を使って転居ができるようになります。

また、家賃が高額な場合、生活保護のケースワーカーから転居を行うように指導が入ることもあります。

そんな時、皆さんはどのように転居先を探しますか?

親族が近くにいる、雰囲気が良い、物件が良いなど、物件の選び方は様々です。

しかし、肝心なことを忘れていませんか?

本日は転居先を探す際に参考にしたい、「生活保護での住みやすさ」ということについて検証してみたいと思います。

なお、生活保護で転居ができる条件等については以下の記事も参考にしてください。

・生活保護でも引越しできる?転居費用が支給される16の条件
・生活保護の引越し手続きの流れと、知らないと損する2つのお得情報
生活保護の転居時に知って得する4つの扶助/え?こんなの知らなかった

1 生活保護での住みやすさとは?

皆さんは生活保護での住みやすさについて考えたことはありますか?

生活保護を受けていると、限られた生活費の中で生活しなければならないし、生活上の様々な制限だってあります。

筆者が考える、生活保護で住みやすい街とは、

① 生活保護の基準額が高い

② 物価が安い

③ 車が不要なほど公共交通が発展している

という3つの条件を満たす街です。

それでは、この3つの条件について詳しく述べます。

2 生活保護の基準額が高い地域

生活保護の基準額は以下の6つの区分(級地)に分けられています。

1級地ー1、1級地ー2

2級地ー1、2級地ー2

3級地ー1、3級地ー2

基準額の詳細については別の記事で書いていますのでそちらも参考にしてください。

・生活保護の基準額表/1級地-1、1級地ー2の金額と地域一覧
・生活保護の基準額表/2級地ー1の基準と地域を完全網羅してみた
・生活保護の基準額表/2級地-2の金額と地域を解説
・生活保護の基準額表/3級地の金額と地域を解説

この中で最も生活保護の基準額が高いのが1級地ー1です。

例えば、45歳の一人暮らしの人が生活保護を受ける場合、それぞれの級地での生活費は以下の通りです。家賃分については自治体によって違うので家賃を除く生活費であることに注意してください。

●各級地による生活費の違いについて

級地 最低生活費
1級地ー1 80,160円
1級地ー2 76,720円
2級地ー1 72,450円
2級地ー2 70,770円
3級地ー1 67,630円
3級地ー2 64,780円

あくまで45歳単身の場合ですが、住む地域によって、最大月額15,380円もの違いがあります。

この金額の違いは物価による違いなのですが、都会でも安く品物を買える場所はごまんとあります。

また、最近では、店舗で購入するよりも、Amazon等のネット通販で購入する方が安い品物も多くあります。

そのような事を考慮すると、転居先は自ずと生活費の金額が高い1級地ー1に絞られます。

では、1級地ー1の地域についてみていきましょう。

●東京都

東京23区、八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、多摩市、稲城市、西東京市

●埼玉県

川口市、さいたま市

●神奈川県

横浜市、川崎市、鎌倉市、藤沢市、逗子市、大和市、三浦郡、葉山町

●愛知県

名古屋市

●京都府

京都市

●大阪府

大阪市、堺市、豊中市、池田市、吹田市、高槻市、守口市、枚方市、茨木市、八尾市、寝屋川市、松原市、大東市、箕面市、門真市、摂津市、東大阪市、

●兵庫県

神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、川西市

 

1級地ー1の地域はこれで全てです。ある程度自由に転居が認められている場合、この中のどれかの地域を選ぶことが得策でしょう。

次はこの地域の中で物価が安い地域はどこかについて考えます。

2 物価の安い地域はどこ?

総務省統計局が発表した、全国物価地域指数についてランキング形式にしてみました。

なお、ランキングについては上記に示した1級地ー1の7つの都道府県のランキングです。

それ以外を見たいと言う方は総務省のHPを参考にしてください。

●1級地ー1の地域の物価指数ランキング

順位 都道県 物価指数 偏差値
1位 東京都 108,5 89,3
2位 神奈川県 104,8 75,4
3位 京都府 102,8 67,8
4位 大阪府 102,0 64,8
5位 兵庫県 100,1 57,5
6位 愛知県 99,6 55,8
7位 埼玉県 98,7 52,4

物価指数の全国平均は98,1です。偏差値については全国平均を50とします。

1級地ー1という最も高い保護費をもらいながら、物価が最も安いのは埼玉県であることがわかります。

4 公共交通機関が発達している地域は?

こちらについては全国の駅の数で比較しみましょう。全国には現在9000以上の駅があります。

1級地ー1の地域の中で駅数が多い地域をランキングにしてみました。

●1級地ー1の地域の都道府県別駅数ランキング

順位 都道府県 駅数
1位 東京都 632
2位 愛知県 469
3位 大阪府 456
4位 兵庫県 368
5位 神奈川県 339
6位 京都府 232
7位 埼玉県 220

やはり、1位は断トツで東京都でしょう。

筆者も東京在住なのですが車の必要性を感じたことはありません。都会で車に乗ると渋滞に引っかかることが多いので電車の方が時間が読みやすくて便利です。

5 総合的にみて生活保護で住みやすい街はどこか

上記3つの項目で比較をしてみましたが、最も住みやすい街はどこなのでしょうか。

筆者が考える最も住みやすい地域トップ5を発表します。あくまで個人の主観ですので注意してください。

1位 埼玉県川口市、埼玉県さいたま市

2位 愛知県名古屋市

3位 神奈川県横浜市

4位 東京都 23区のうち、足立区、台東区、練馬区、板橋区等の周辺区

5位 兵庫県西宮市

みごと同率1位に輝いたのがさいたま市と川口市の2つの市です。

さいたま市と川口市は、東京都心へのアクセスが最高に良く、しかも1級地ー1の中で物価が最も安い地域に含まれます。

住みやすさ、物価の安さ、生活保護基準額の高さ

どれをとっても居住するのに最高な地域かと思われます。

いかがでしたでしょうか。

本日は、基準額、物価、交通の3つの条件で住みやすさを比較しました。

ただし、どこの街が住みやすいかは、個人の考えによるところが大きいものです。

また、ランキング形式にしましたが、1級地ー1の地域であれば、一部の超都心エリアを除いて、どこも住みやすい街であると筆者は考えます。

今回紹介した地域についてはあくまで筆者の主観を述べているにとどまります。

転居先を選ぶにあたり、参考程度に考えて頂き、最終的には、あなたがどこに住みたいかを一番に重視することをおススメします。

また、今回紹介した市町村はあくまで「生活保護でも住みやすい街」という意味で紹介しています。

決して「生活保護が受けやすい街」という意味ではありませんのご注意ください。

それでは本日は以上となります。

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