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年末になると、年末ジャンボ宝くじが世間をにぎわせます。

なんと、本年2015年の年末ジャンボ宝くじは一等前後賞合わせて10億円とのことです。

10億円があれば人生を3回くらい満喫できそうだと感じますね。

しかし、ここで疑問に上がることがあります。

生活保護を受けていて、宝くじに高額当選した場合どうなるのでしょうか?

本日は、生活保護を受けている人であれば誰もが一度は疑問に思うであろう、宝くじと生活保護について詳しく解説したいと思います。

1 宝くじの当選額は収入になるのか?

宝くじが当選すると、当選した金額について収入申告をする義務があります。

生活保護制度では、宝くじに限らず、外から入ってきた全てのお金が収入申告の対象となります。

厳密なことを言えば、宝くじを10枚買うと必ず当たる300円も収入申告が必要な収入であるといえます。

まあ、それは厳密に言えばであって、高額な当選で無ければ特に気にする必要はないのかと筆者は思います。

2 宝くじで高額当選するとどうなるの?

では、例えば宝くじで1000万円あたると生活保護はどうなるのでしょうか?

今まで支給された保護費については返還しなければならないのでしょうか?

答えは、生活保護が廃止となるが、過去の保護費については返還の必要はありません

生活保護の制度は借金とは全く異なります。

例えば、年末に当選した宝くじが、1月15日に入金されたとすれば、1月15日付で生活保護が廃止となります。

そして、1月15日~1月30日までの15日間の日割り生活保護費を返還するだけで済むのです。

あなたが長年生活保護を受けていた場合でも、過去の受給額を返還する必要はありません。

返還の必要はありませんが、1000万円が当選すると生活保護は間違いなく廃止となりますので注意しましょう。

生活保護と廃止についてはこちらの記事も参考にしてください。

>>生活保護が廃止となる代表的な4つのパターンを徹底解説

>>生活保護の廃止をまぬがれるために、あなたが絶対とるべき2つの行動

3 宝くじの高額当選で廃止になる基準はいくらか

宝くじが高額当選した場合生活保護が廃止になる金額の基準はいくらでしょうか。

これについては、その世帯の年齢や構成によるのですが、

世帯の生活保護基準額×6倍の金額

が、廃止になるか、保護を継続するかの一つの目安となります。

例えば、東京都に住む単身の方で、生活保護基準額が13万円の人の場合、

13万円×6=78万円

が廃止になる目安の金額です。

なぜ、6を掛けるかというと、生活保護制度は「現に生活に困窮している人」のための制度だからです。

半年以上生活保護に頼らず生活ができる人は、「現に生活に困窮している人」とはいえないため、廃止にしましょうという取り決めがあるのです。

つまり、東京に住む単身者が100万円を当てると、生活保護が廃止になります。

一方、4人世帯で世帯の最低生活基準額が24万円の世帯が、宝くじで100万円の当選があった場合、

24万円×6=144万円 > 宝くじ100万円

となるため、100万円が当たっても生活保護を継続して受けることが可能です。

この概念については、生活保護と貯金の関係に良く似ています。

詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

>>生活保護でも貯金はできる?その条件と基準

4 宝くじにあたったことを隠していると役所にばれる?

宝くじが高額当選した場合役所に黙っていると当選したことがバレてしまうのでしょうか?

答えは「ばれません

なぜかというと、宝くじは確定申告が不要な所得だからです。

実は、宝くじの購入金額のうち、40%は税金に自動的に納められます。

皆さんは宝くじを買うごとに既に税金を納めているため、確定申告の必要がないのです。

つまり、高額当選をしたからと言って、そこに高額な所得税が掛かることはないということです。

ケースワーカーが行う調査は、確定申告により課税課にあがった所得の金額をもとに調査を行います。

つまり、確定申告が不要な宝くじの所得は、課税情報にあがってこないため、黙っていても絶対にばれません。

ただし、正直な皆さんはバレないと知っていても、収入申告を行うようにしましょう。

生活保護の受給者は、生活保護法第61条にて、いかなる収入も申告を行わなければならないという義務が課せられています。

5 生活保護で宝くじは買うべきなのか?

ここまで書きましたが、宝くじに高額当選した場合、生活保護は廃止となります。

また、高額でない当選でも、収入申告の義務があるため生活保護費が減額されるでしょう。

以上の2つの理由から、生活保護受給中に宝くじを買うべきではないと考える方もいらっしゃいます。

しかし、宝くじの神髄は、お金が当たることだけではありません。

10億円あたるかもしれないというを買うものだと筆者は感じています。

たった数枚買うだけで、当選したらあれを買いたい、これを買いたいと夢が拡がるのです。

12月には期末一時扶助が支給されます。その一部を少しだけ宝くじに充ててみるのはどうでしょう。

保護費が減額続きで受給者にとって、なにかと暗い昨今ですが、年末年始くらいは夢を持って、何かを楽しみにしながら過ごしてみるのはいかがでしょうか。

それでは本日は以上となります。

筆者:ねこ忍者
東京在住
生活保護法の研究をしています。
昨年に社会保障関係のNPOを設立し、日々奮闘しております。
生活保護制度について考え、皆さんの役に立てる記事の更新に努めます。

 

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