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精神障害者保健福祉手帳とは、精神障害者が一定の障害状態であることを公的に示すための証明書類です。

平成26年度の内閣府の発表によると、精神障害者は全国で320万1千人おり、人口の2,5%を占めます。

精神障害者手帳を取得すると税金の控除や、福祉サービスの利用、公共料金の減免等、様々な社会的優遇を受けることができます。

本日は精神障害者保健福祉手帳の申請方法と、メリットデメリットについて記述したいと思います。

1 精神障害者手帳の対象となる疾患

精神障害者手帳の対象となる疾患は以下の7つです。

①統合失調症 

②うつ病、躁鬱病等の気分障害

③てんかん

④薬物やアルコール等の中毒依存症

⑤精神遅滞を除く、器質精神病

⑥非定型精神病

⑦その他の精神疾患(睡眠障害や行動障害、異常食障害など)

 

これら7つのうちどれかの疾患であることが診断された日から6カ月経過し、病状が固定している場合に精神障害者手帳の申請を行う事ができます。

例えば、身体の異変に気付き、4月1日に精神科へ通院し、「てんかん」であると診断されたとします。

その人は、6カ月後の10月1日に症状の改善が見られなければ精神障害者手帳の申請ができることになります。

2 手帳の申請手続き方法

手帳の申請は、地域の福祉事務所等の担当窓口で申請を行います。

手帳の手続きは申請主義なので、あなたが申請を行わない限り障害者と判定されることはありません。

必要書類は以下の3つです。

① 精神保健指定医に記述してもらった診断書

② 精神障害者手帳の申込書

③ 顔写真(縦4cm×横3cm)

申請後、各都道府県の判定会議にかけられ、概ね1~2カ月ほどで判定が下ります。

注意したいのが、診断書については必ず指定された医師の診断が必要です。

自分の主治医が指定を受けているかを確認し記入の依頼を行いましょう。

3 精神障害者保健福祉手帳の等級

手帳の等級は1級から3級までの3つの区分に分けられます。言葉を少し崩して分かりやすく表にまとめてみました。

等級 状態
1級 日常生活が不能なもの
2級 日常生活に著しい制限を受けるか、著しい制限を加える必要があるもの
3級 日常生活や社会生活に制限を受けるか、制限を加える必要があるもの

1級が一番重く、3級が一番軽い障害の程度となります。

1級の場合、日常生活は不能となります。1級レベルになると、単身での生活は不可能に近い状態で、病院や施設に入院入所している方が多くなります。意思疎通ができない場合も多く、精神障害の中では最重度となります。

2級では、家族の支援やヘルパーの支援があれば何とか日常生活ができるレベルです。

3級になると、外見や言動では障害を持っている様には見えない方が多いです。日常生活も頑張ればできるが、一部家族やヘルパーの支援に頼って頑張られている方が多い印象です。

4 精神障害者保健福祉手帳取得のメリット

精神障害者保健福祉手帳を取得するメリットは多くありますが、大まかに言うと以下の7つがメリットとしてあげられます。

① 障害者の求人枠で仕事を探すことができる

② 各種税金の控除が受けられる

③ NHK等の公共料金の減免が受けられる。

④ 障害者の福祉手当が支給される場合がある

⑤ 障害者年金を受給できる場合がある

⑥ 自立支援医療(精神通院医療)により医療費が1割負担になる

⑦ 生活保護を受けている場合障害者加算が計上される

⑧ テーマパークや動物園、美術館などの割引の適用がある。

これ以外にも、自治体独自の福祉サービスを行っている場合があります。

東京都の場合ですと、水道料金の減額や、都営地下鉄に無料で乗車できる乗車券を配布していたりします。

また、①に挙げたように、精神障害者保健福祉手帳を取得することで、

最も大きいメリットといえることは、

会社の障害者枠で就職できるということです。

障害者枠で就労することで、あなたの今の現状を会社が分かった上で、全面的にサポートをしてくれます。

健常者では到底就職できない有名な大企業にも就職できるチャンスがあります。

また、精神的に働くことは難しいと思われている皆さん。

そんなことはありません。

誰だって、その人に応じた適材適所があります。

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行楽施設の割引については以下の記事も参考にしてください。

>>障害者手帳で割引になるテーマパーク比較/ディズニーやUSJをお得に楽しもう

>>障害者手帳で割引になるテーマパークお得度ランキング(東京編)

>>障害者手帳の割引額ランキング!関西のテーマパーク トップ8

これらの記事では、障害者手帳をフル活用して遊ぶには、どこの遊園地がもっともお得かをランキング形式でまとめております。

実は、障害者手帳の割引額のトップは、関西のあのテーマパークだということは、意外と知られていないようです。

詳しくは上記の記事から読んでみてください。

5 精神障害者保健福祉手帳のデメリット

精神障害者保健福祉手帳の交付を受けるデメリットとして、自分が障害者であるという負い目を感じてしまうという事が考えられます。

ただし、こちらについては個人の感じ方次第です。

たしかに、手帳を他人に見せれば、「障害者」だということで気を使われることはあるかもしれません。しかし、障害を持っていることを理由に差別をしたり、嫌がらせをする様な人は一昔前の日本社会と比べて激減したように感じます。

6 注意!更新が必要です

精神障害者保健福祉手帳は、他の療養手帳や身体障害者手帳と違い、2年に一度の更新が必要となります。

なぜ、精神障害者保健福祉手帳だけが更新が必要かというと、精神の障害が、自然に治癒したり、障害の程度が緩和する可能性を秘めているからです。そのため、更新のタイミングで障害の等級が下がったり、そもそも障害者手帳を受けられる症状では無くなることもあります。また、逆に精神症状が悪化し、手帳の等級が上がることもあります。

なお、うっかり手帳を更新せずにいると、手当や障害年金の支給までストップしてしまう場合がありますので注意しましょう。

有効期限については手帳の表面に記載があります。有効期限の3ヶ月前から更新を行うことができますので、早め早めの手続きを心がけましょう。

手続きは役所の障害担当の窓口で行うことができます。

なお、更新時に必要な書類は申請時の書類と同じで、①診断書②申請書③顔写真の3つの書類が必要となります。

診断書は、精神保健福祉医として指定を受けている医師の診断書が必要ですので注意しましょう。

7 生活保護と障害者手帳

障害者手帳を持っていて、生活保護を受給すると障害者加算が計上されます。

障害者加算の金額は障害の等級と地域により、月々1万5千円~2万6千円程度の加算が計上されます。

生活保護と障害の関係についてはこちらでも詳しく記述しておりますので参考にしてください。

>>障害者が生活保護を受ける場合の条件と優遇措置まとめ

>>生活保護費の金額が優遇される!?受給額が上乗せされる8つの加算

いかがでしたでしょうか。

精神障害者保健福祉手帳は取得のメリットが非常に多いことを分かっていただけたかと思います。

取得のデメリットについては個人の感じ方次第ですが、手帳を受けられる病状に該当するのであれば、取得しない手はないでしょう。

それでは本日は以上となります。

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筆者:ねこ忍者
東京在住
生活保護法の研究をしています。
昨年に社会保障関係のNPOを設立し、日々奮闘しております。
社会保障制度について考え、皆さんの役に立てる記事の更新に努めます。

 

 

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