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生活保護制度は最後のセーフティーネットと言われ、生活に困った人のための最後の救済措置です。

2016年12月の厚生労働省の発表によると、生活保護受給世帯数は163万6902世帯となり、制度が始まって以来、過去最高の世帯数を更新しましました。同年11月にも、過去最多の発表が厚生労働省からありましたので、2カ月連続で過去最高の世帯数を更新したことになります。

1995年の生活保護受給世帯数は、60万世帯でした。

そのころから比べると、この20年間で生活保護の受給世帯数は2.5倍に増加したといえます

増加の背景には様々な要因が考えられますが、主な要因は、非正規雇用労働者の増加による世帯年収の低下と、年金制度崩壊により、高齢世帯の生活保護受給が増加したことがあげられます。

生活保護を受給すると、生活費や住宅費、医療費、介護費など多くの援助を税金から受けることが可能となります。

生活保護制度は生活の全面的な援助が税金から受けられるため、受給の条件が非常に厳しい様に思われがちです。

しかし、生活保護制度は、生活に困窮する方なら誰にでも開かれた制度です。

よく、ネット上で、借金や車、生命保険、持ち家があると生活保護の申請ができないという記述を見かけますが、原則論で言えば、これらの資産があっても保護を受けられる場合があります。

また、現在就労中で給料をもらっていても、給料の金額次第では生活保護を受けることができます。

にも関わらず、各自治体の生活保護窓口では、生活に困っている方の言い分を聞き入れることなく、本当は生活保護を受けることができる人達を門前払いする、いわゆる水際作戦という違法行為が横行している現状があります。

様々な事情があって、当サイトに来られた皆さんには、この様な役所のウソに惑わされることなく、生活保護を受給していただきたいという思いで筆者はこのサイトを立ち上げました。

まず、皆さんにお伝えしたいことは

生活保護を受けるための条件はたった2つだということです

本日は生活保護受給の条件について詳しく解説したいと思います。

1 生活保護受給の2つの条件

生活保護受給の条件は

① 今現在手持ちのお金がわずかな状態で、生活に困窮していること

② すぐに現金化が可能な資産を持っていないこと

の2つの条件だけです。

1-1 条件①今現在の手持ち金がわずかな状態とは?

手持ちのお金がわずかとはどのような場合でしょうか?

東京23区の場合、単身世帯に支給される保護費はおおむね1か月あたり13万円程度です。

あなたが現在働いていない場合、今の手持ち残額で1か月間の生活ができるかがポイントとなります。

例えば今のあなたの手持ち金が14万円であれば、

手持ち金14万円>保護基準13万円となり、生活保護は受けられません。

これが例えば、急な入院などの出費を払って、手持ち金が9万円となれば。

手持ち金9万円<保護基準13万円となり、生活保護を受けられる条件に該当します。

もしあなたが働いていて給料がある場合、給料日までの生活を、現在の手持ち金で賄えるかどうかが生活保護受給の条件となります。

1-2 条件②すぐに現金化できる資産がないこと

例えばあなたが現在、ローンを完済した持ち家に住んでいたとしましょう。

そして仮に持ち家を売却すると2000万円となるとします。

この様な場合、持ち家を売却してからあなたの手元にお金が入るまで1カ月以上かかることがあります。

しかし、あなたは持ち家の売却益以外に全く収入のあてが無く、明日食べるにも困っている状況だったとすれば、生活保護をとりあえず受けることができます。

ただし、持ち家の売却益が入金されたと同時に生活保護は廃止となります。

資産を持っていたとしても、それをお金に変えるまでに時間が掛かったり、実質的に現金化不可能な資産を持っている場合は、現状の生活の困窮に応じて生活保護が適用されるということです。

実質的に現金化不可能な資産とは、例えば僻地の土地や田畑等の場合です。

資産価値があっても、買い手が無ければ意味がないということですね。

持ち家でも生活保護を受けられる裏技についてはこちらを参考にしてください。

>>持ち家に住みながら生活保護を受給する裏技/マイホームで生活保護

こちらの記事では、持ち家に住みながらも、生活に困窮している方の助けになる情報をピックアップしました。制度の裏の裏をかいた裏技も掲載していますので是非参考にしてください。

2 車があっても大丈夫?

生活保護の申請時に車があるからといって生活保護の申請ができないわけではありません。

生活保護でも、車を持てる条件を満たしていれば、車をもちながらにして生活保護を受給することができます。

ただし、車の保有条件に該当しなければ、保護を受けた後に処分することとなりますので注意しましょう。

車の保有条件については以下の記事を参考にしてください。

>>生活保護受給中でも車が持てる3つの条件

こちらの記事では生活保護と車の所有について特筆させていただきました。

どんな制度にも例外というものがあり、その例外を知っているか知らないかで状況は一変します。

役所の口車に乗せられて、あれよあれよと車を処分してしまったということにならないように、ぜひ一読していただければと強く感じます。

3 生命保険があっても生活保護は受けられる

生命保険については、掛け捨て型の保険や、貯蓄的な意味合いの薄い保険であれば生命保険を持ちながら生活保護を受けることができます。

解約返戻金がある様な保険の場合でも、解約返戻金額が概ね30万円未満の場合は保有が認められます。

また、子どもの学資保険についても広く認められていますので、面接員に相談しましょう。

生命保険についてはこちらの記事も参考にしてください。

>>生活保護で生命保険の加入が許される3つの条件

生活保護と生命保険にについては非常に細かな取り決めがあります。

将来のために保険をかけておきたいと思われている方はぜひご参考にしていただければと感じます。

4 借金があっても生活保護は受けられる?

生活保護の申請時点で借金がある場合でも、問題なく生活保護を受けることは可能です。

借金の金額が多い場合、生活保護の受給後に自己破産することを指導される場合がありますので注意が必要です。

自己破産を指導される目安は、生活保護を受ける自治体の考えにもよりますが、概ね100万円以上の借金がある場合と考えてください。

ただし、それだけの借金があっても、あなたが早期の生活保護脱却ができると見込まれる場合は借金を持ったまま生活保護を継続することもできます。

この辺りの判断は、各自治体や担当のケースワーカーの考え次第となりますので、よく相談を行うことをお勧めします。

借金については以下の記事で詳しく解説しました。

>>生活保護は借金があっても受けられる!借金返済も違法じゃない!

借金は自己破産してしまえば、チャラになりますが、現実はそんな簡単な論理だけで片付けてはいけない問題だと考えます。

借金を抱えられている方の多くが、借金をしたことに責任感をもって日々の生活に向き合われていることかと思いますので、生活保護を受ける場合もぜひ上記の記事を参考にお考えいただければと思います。

また、残念ながら借金苦で自殺という選択をされるかたも後をたちません。

年間の自殺者数は3万人以上を数え、その原因の3割以上が経済苦です。

自らの生を絶つ前に、ぜひ、生活保護という選択もあるということをお考えいただきたいと筆者は切に感じます。

5 タンス預金は保護申請時にばれるのか?

生活保護の申請時、預貯金については念入りに調査が行われます。

生活保護法第29条に基づき、あなたの預金先の銀行に調査書類が行くこととなります。

これにより、保護申請時に隠していた預金口座はばれることとなるのですが、タンス預金をしていた場合、ばれることはあるのでしょうか?

結論から言えば、タンス預金はバレません。

生活保護の申請を行うと、ケースワーカーがあなたのお部屋に調査に来ます。

しかし、ここでの訪問調査でも、タンスの中を開けたりといった、ガサ入れは絶対にしません。

ケースワーカーはあなたのお宅に立ち入る権限を持ちますが、あなたのプライバシーを侵害したり、見られたくない物を無理やり見たりすることは一切ありません。

つまり、預金をタンス預金にしていれば、仮に1000万円持っていようが生活保護を受けることができるのです。

ただし、これは理論的に可能であると言っているだけで、みなさんはタンス預金についてもしっかりと資産申告を行うようにしてください。

また、これは別の話になるのですが、生活保護を受給しながら一定程度の貯金を行うことは可能です。

詳しくは以下の記事に特筆しました。

>>生活保護でも貯金ができる?その条件と基準

ここでは意外と知られていない生活保護と貯金の関係について記述しています。こちらは生活保護制度を熟知している方でも中々しられていない情報かと思いますのでぜひ参考にしてください。

終わりに・・・

いかがでしたでしょうか。

生活保護を受けるための条件は意外と大した事が無く、現に生活に困っていれば多くの方が受けられることを理解していただけたかと思います。

ちなみに親族にばれずに保護を受ける方法はこちらを参考にしてください。

>>生活保護の扶養調査で親族に申請がばれる範囲とばれない方法

また、生活保護申請のタイミングについて、皆さんにとって有用な情報となるよう、別の記事に記述させていただきました。

>>生活保護を申請するタイミングはいつがベスト?初回支給金額を最大化する方法

申請のタイミングは、生活に困った時が一番ベストなタイミングと言えるのですが、少しの知恵を使えば、もっと有意義に生活保護を受給することができる概念について触れております。

ここで紹介した記事が皆さんの生活保護申請の一助となれば幸いです。

筆者は、ある時、生活保護制度について研究し、そこでたくさんの疑問を感じ、社会保障関係のNPOを設立するまでに至りました。

全ては、生活に困窮する皆さんのために、少しでも筆者のもっている知識が役に立てばと言う思いで記事を書かせて頂いております。

開設から現在まで、100記事以上の社会保障関連の記事を記述していますが、その一つ一つに思いを込めて記事を作成しております。

当サイトの記事一覧は筆者プロフィールの下の記事一覧へ戻る」「ホームへ戻るのリンクから閲覧が可能です。

また、もしよろしければ、皆さんの手で、まだ当サイトを知らない方にも、口コミやSNSなどで、情報を拡散して頂ければ幸いです。

当サイトが多くの生活に困窮されている方の一助になればと思います。

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