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生活保護の相談に乗っていると、こういった質問をされることがあります。

「ケースワーカーから、生活保護を停止にすると言われたのだけど、廃止ではないみたいです。生活保護の停止ってどういう状態なのでしょうか」

多くの方が廃止と停止の違いについて疑問を持っているようです。

なんとなく、生活保護が無くなるのはわかるのですが、両者の間に違いはあるのでしょうか?

本日は廃止と停止の概念について説明したいと思います。

1 生活保護の廃止と停止の違いとは?

簡単に言えば、廃止とは今後継続して生活保護が無くなること。

停止とは一旦生活保護は無くなるが、いずれは生活保護を再開することが予測されること。

を言います。

両者の違いは、将来、生活保護が再開される見込みの有無となります。

廃止の場合、再度生活保護を受けたいと思うと、再度申請を行い厳しい審査を通らなくてはなりません。

しかし、停止の場合、保護の再開の手続きはさほど難しくありません。

生活保護の再開見込みをあらかじめ立てて停止の手続きを行うため、再開の手続きについては簡易化がされているのです。

それにより、あなたが再び生活に困窮した際は、スムーズに保護の再開を受けることが可能となるのです。

それでは、生活保護が停止となる条件とはどんな場合なのでしょうか?

以下に詳しく記述します。

ちなみに、生活保護が廃止となる条件については以下の記事を参考にしてください。

>>生活保護が廃止となる代表的な4つのパターンを徹底解説

2 どんな時に生活保護が停止となるのか?

生活保護の制度について書いた「生活保護手帳」によると、

生活保護が停止となる場合は以下の2つの場合と記述されています。

わかりやすい様に文書の内容を簡単に紹介します。

1 あなたの世帯の臨時的な収入の増加や、必要な生活費が減ったりして、一時的に生活保護を必要としなくなった場合で、その世帯の状況から考慮して、6カ月以内に再び生活保護が必要となることが予想される場合。

2 あなたの世帯の収入が安定して増えたり、必要な生活費が減ったりして、一応生活保護は必要ではない状態にはなったが、今後も生活保護に頼らずに生活できるかが不確実な場合で、もう少し収入の状況や世帯の状況を観察した方がよい場合。

以上の2つの条件のどちらかを満たしている場合、あなたの世帯は生活保護が停止となります。

それでは、1と2の場合とは具体的にどういった状況なのでしょうか。以下に記述します。

2-1 臨時的な収入の増加

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臨時的な収入の増加による停止とは、一番わかりやすい例で言うと、宝くじが当たった場合です。

あなたが、宝くじで50万円が当たったとしましょう。

宝くじによる収入も、生活保護の窓口に必ず収入申告を行う必要があります。

そして、当面は当たった50万円で生活を行えることとなりますので、当然生活保護は必要としなくなります。

しかし、50万円は額面は多い様に見えますが、実際にこれだけを頼りに生活を行ってみると、およそ3~5カ月程度で全てを使い果たしてしまうのではないでしょうか。

つまり、あなたは3~5ヶ月後までに何らかの収入を得ない場合、生活保護を再度受けなくてはならない状態となります。

3ヶ月後に再度煩雑な手続きで生活保護の申請を行うことは、あなたにとっても、役所にとっても非常にめんどくさい手続きです。

そこで、生活保護を停止にして、あなたの宝くじ収入が全て無くなったら、切れ目なく、すぐに生活保護を再開できるようにするのです。

2-2 生活保護に頼らず継続して生活ができるか不確実な場合

生活保護に頼らずに継続して生活ができるかが不確実な場合とは、例えば非正規社員試用期間といった場合で、一応生活保護を必要としない収入は得られるようになったが、今後も続けて安定した収入を稼げるかがわからない場合。月によって収入にバラツキのある仕事で、再度生活に困窮する可能性がある場合等が挙げられます。

今まで生活保護で生活費を得てきたが、やっと仕事が決まり、収入も初任給からたっぷりもらえてあー良かったと安心する人もいるでしょう。

しかし、多くの人は、今後自分の力で生活をしていかなければならないことに不安を覚えるのではないでしょうか。

そのような不安にこたえるために、停止という概念が存在します。

あなたの収入が本当に安定して今後も続けていけるのかを、ケースワーカーが見極めの助言を行い、あなたの自立を応援してくれるのです。

3 生活保護の停止の注意点

ケースワーカーの考えによっては、収入が保護基準を超えれば即刻「廃止」と考えている人もいます。

それでも間違った対応としては間違いではありません。

あくまで、停止廃止を選択するのはケースワーカーの判断です。

ただし、もしあなたが今後の生活を不安に思うのであれば、一旦停止とならないかをケースワーカーに相談してみると良いでしょう。

快くあなたの希望に沿った対応をしてくれる可能性があります。

 

それでは本日は以上となります。

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