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誰しもに訪れる死

人はそれを避けることができません。

あなたは、自分がもし死んだ時の事を心配されていませんか?

「生活保護だからきっと葬儀はできないのではないか?」

「自分が死んだらどうなるかわからない。今からすこしずつ貯金をしないと」

といった考えをされている方も多くいらっしゃるでしょう。

生活保護を受けていて、あなたが不意の事故や病気で亡くなった場合、いったい誰が最後まで面倒を見てくれるのでしょうか。

本日は生活保護受給中に死亡した人が、どの様な流れで弔われるのかを記述したいと思います。

1-1 葬儀は誰がやる?~単身世帯の場合~

生活保護受給者が単身で死亡した場合、まずは福祉事務所へ連絡が入ります。

病院で死亡した場合は病院から、室内や路上等で死亡した場合は警察から死亡の連絡が役所に入ります。

死亡の確認後、福祉事務所がまず最初にやることは、親族への連絡です。

死亡者に親族がいる場合、まずは親族が葬祭の執行者となることが慣例なので、喪主となってくれないかを確認します。また、遺骨の引き取りを行うかどうかもこの際に確認します。

ここで親族が葬祭の執行者となると、費用の負担は全て親族負担となります。

しかし、費用負担が大きいことから、親族が葬祭の執行者となってくれることは少ないようです。

全ての親族から葬祭の執行者を断られしまった場合、最終的には生活保護による葬祭扶助が適用されます。

単身で死亡した生活保護受給者の場合、多くの人が生活保護の葬祭扶助にて弔われるようです。

遺骨についても引き取り人がいないことが多く、無縁仏として納められてしまう方も多数いらっしゃいます。

1-2 2人以上の世帯の場合

世帯の人数が2人以上の世帯で、世帯員のうちの誰かが死亡した場合、

まずは残された世帯員の方が福祉事務所へ連絡を行いましょう。

あなたの世帯以外に生活保護を受けていない親族がいる場合、役所からその親族に連絡が入ります。

連絡の内容は上記と同様で、葬儀の執行者となって、葬儀費を負担してくれないかという内容です。

親族から葬儀費の負担を断られた場合、上記と同様、生活保護の葬祭扶助が適用されます。

その場合、あなたの世帯の葬儀負担額は0円ですのでご安心ください。

2 どんな葬儀が行われる?金額は?

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生活保護による葬祭を行う場合、葬儀社は生活保護の範囲内で葬儀をしてもらえる業者を選ぶ必要があります。

葬儀社については残された親族が選んでも良いですし、わからなければ役所に任せれば選定を行ってくれます。

生活保護による葬祭は、皆さんが一般的に想像する様な葬儀の形式ではなく、非常に簡易的な葬儀となります。

それもそのはず、生活保護の葬祭扶助で支給される金額は

大人なら201,000円

子供なら160、800円

が基本的な葬儀費の支給上限額となります。

一般的な相場として、葬儀には100~200万円以上かかることがザラです。

少ない金額の中で葬儀を行わなければならないため、葬儀内容は非常にシンプルかつ簡易的なものとなります。

生活保護の葬儀は直葬という火葬だけを行う形式です。基本的に宗教的な儀式はありませんので注意しましょう。

通夜や告別式も行われることはありません。

そのため、参列した人の中にはお別れや供養について不十分だと考えられるかたも多くいらっしゃるようですが、そこは金銭面を考慮すると受け入れざるをえません。

盛大に弔ってもらいたい、弔ってあげたいと言う方は葬祭費の貯金を行う必要があります。

なお、葬祭扶助については、役所と葬儀社の間で直接やり取りされる場合がほとんどです。

残された親族が費用のことを心配する必要はありませんのでご心配なく。

3 単身で死んだ場合、残された家や家具はどうなるのか

昨今の高齢化により、単身独居の高齢者が増加し、孤独死となるケースも少なくありません。

一人暮らしで死亡してしまった場合、残った家の家財等の引き払いについて、福祉事務所は関与することができません。

生活保護の制度で、死亡した人の扶助ができるのは葬儀費用のみです。

そのため、家具、家財の引き払いや、孤独死した部屋の清掃費用は全て大家や貸主の負担となります。

ただし、清掃費用が莫大にかかってしまった場合等は、残された遺族へ請求がされる場合もあるようです。

しかし、死亡した親族の債務まで負担をしなければならない義務は遺族にありません。契約上連帯保証契約等を結んでいない場合、きっぱりと負担を断る事が得策でしょう。

4 葬祭扶助の注意点

葬祭扶助を適用する場合、必ず事前の申請が必須となります。

遺族が死亡したことを担当のケースワーカーに伝えずに、葬祭が行われるケースが稀にあるようです。

この場合、葬儀費については遺族が負担しているかと思われますが、葬祭執行後に葬祭扶助の申請を行っても、取り合ってくれない事がほとんどです。

必ず担当のケースワーカーに、死亡連絡をいれることを忘れないようにしましょう。

 

それでは本日は以上となります。

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