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生活保護を受給するようになると、年に数回、

ケースワーカーがあなたのお宅を家庭訪問することになります。

突然家に押しかけて来たり、

かと思えばちゃんと日時を約束して訪問してくれたりと、

家庭訪問の方法はケースワーカーによってまちまちなようです。

約束をしていても、なんだかその日が来るのが億劫で仕方が無いですよね。

「年に数回とはいえ、なんだかため息がでてきます。」

と言う受給者の声を、筆者は良く耳にします。

では、なぜケースワーカーは家庭訪問をするのでしょうか?

めんどくさいから、訪問に来させなくすることはできるのでしょうか?

本日は、知っているようで知らない、家庭訪問のあれこれについて解説したいと思います。

1 家庭訪問の目的や時期は?

家庭訪問の時期は、世帯によって年に1~12回行われます。

一般的な世帯ですと4カ月に1度、年に3回程度という家庭が多いようです。

残念ながら要注意世帯に認定されている場合、年に12回、毎月ケースワーカーが家庭訪問に来ることになるようです。

逆に、長期入院をしていたり、施設に入所している等で、生活の見守りが24時間行われている世帯の場合は年に1回、病院や施設をケースワーカーが訪問することになっているようです。

 

家庭訪問の目的は、

1 生活実態の把握

2 室内状況のチェック

3 暮らしぶりの聞き取り

の3つが主な目的となります。

目的については以下に詳しく説明をします。

 

1-1 生活実態の把握とは?

生活実態の把握とは、あなたが申請した住所に現在もちゃんと住んでいるかどうかの確認です。

ごく稀にですが、受給者の中には、ケースワーカーに何も告げず、勝手に別の場所に転居をしてしまうケースがあるようです。

一例として、大阪市で保護を受けていたが、勝手に京都市に引越しをしたというケースです。京都にいながら、大阪市から保護費をもらい続けたという事例です。

また、別の事例として、

一人暮らしで生活保護を受けていたが、ケースワーカーに何も告げずにアパートを引き払い、実家で生活することにしたというケースです。

実家で親が食事の面倒等を見てくれるため、ほとんど生活費はかかりません。

また、アパートを引き払い家賃が掛かっていないにも関わらず、何も告げずに家賃分の生活保護費をだまし取ったというパターンです。

この場合は明らかに不正受給とみなされ、詐欺罪で訴えられることとなります。

この2つの事例は実際にあった話です。

こういった事が無い様に、ケースワーカーが逐一訪問を行い生活実態の把握を行うのです。

1-2  室内状況はどこまでチェックされる?

 

家庭訪問の際、室内状況についてのチェックがあります。

特に、物が散らかっていないかや、部屋の中の衛生が保たれているかについては、どのお宅もチェックされます。

時間があれば、全ての部屋を確認されることもあるようです。

また、保護を申請している人以外の人が住んでいる気配が無いか等もチェックをされています。

例えば、単身の男性のはずなのに、女物の傘があったり、子供がいないのに、子供用のおもちゃが散らかっていたりというような状況です。

また、室内の家具が一新されていたり、室内状況がガラっと変わった場合は、何かあったのではないかと疑われる材料となりますので気をつけましょう。

1-3  暮らしぶりの聞き取りは何を聞かれる?

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聞き取り内容は世帯によって全く異なります。

働けるのに働いていない世帯の場合、主な話題は最近の求職の状況です。

病気で働けない世帯の場合は、病気の具合はどうか、病院の通院状況や服薬はしっかりできているか等を確認されます。また、飲んでいる薬に変化がないかといったことも聞かれることが多いようです。

高齢単身世帯の場合、生活は無理なく行えているか、ヘルパーは必要ないか、困った時に助けてもらえる親族等が近くにいないか等について聞かれます。

特に昨今は、高齢者の孤独死が社会問題となっています。

具合が悪くなった時にすぐに掛けてつけてくれるような親族や知人がいるかどうかについては、特に重要視して聞かれるようです。

子供がいる世帯の場合、子供の通学状況や、学力の状況、進学希望等についても聴取されます。

2 家庭訪問に来ないようにする事はできるのか?

生活保護を受給している方から、家庭訪問のことで良く相談される事が、

ケースワーカーの家庭訪問が嫌なため、訪問に来ないようにすることはできないのかということです。

家庭訪問は生活保護法の中で決められた、ケースワーカーの果たすべき業務です。

のらりくらりと交わすことはできても、完全に来なくすることは不可能です。

のらりくらり交わすとは、

ケースワーカーが家庭訪問に来るたびに居留守を使うことです。

また、家庭訪問日を約束してしまった場合、当日になって体調が悪いということでキャンセルをし、次回訪問日については体調が良くなってからこちらから連絡すると言っておいて、連絡をしないという手段です。

ケースワーカーから連絡がきたら、まだ調子が悪くて…というのを続けるのです。

どちらも悪質な手法ですので皆さんは行わないようにしましょう。

 

3 家庭訪問を無視し続けるとどうなるか

上記のような方法でのらりくらりとケースワーカーの家庭訪問をかわし続けた場合、最終的には生活保護が廃止となる場合もあります。

家庭訪問ができないことから、居住実態および生活の実態が確認できず、生活保護の継続ができない状態という判断を役所に下された場合、保護が廃止となります。

その場合、指示書という書面があなたのお宅に届きます。

指示書の内容は、「いついつまでに家庭訪問をさせるように」といったことが書かれた書面が届くでしょう。

指示書が届いた後、役所が相当の手続きを踏んだ上で、なおもあなたが訪問を拒んだ場合、残念ながら生活保護は廃止となります。

指示書があなたの自宅に届いた場合は、あきらめて家庭訪問を受け入れましょう。

いかがでしたでしょうか。

家庭訪問は生活保護を受給していると必ず行われる年間行事とお考えください。

訪問をストレス無く受け入れるには、日々のケースワーカーとの良好な関係が不可欠です。

日頃からケースワーカーと上手く付き合うコツについては過去の記事も参考にしてください。

>>生活保護ケースワーカーと上手く付き合う4つのコツ

それでは本日は以上となります。

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