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さて、前回の記事では、生活保護の申請場所と、持参する書類のお話しさせていただきました。

前回の記事はこちら>>

・生活保護の申請場所と、申請に必要な8つの書類
・生活保護の申請が通りやすくなる3つのコツ

書類が揃うと、役所の相談員は、あなたのこれまでの生活歴を聴取する作業に入ります。

それでは、生活保護の申請の際にいったいどういう内容の事を相談員から聞かれることになるのでしょうか?以下により説明をします。

ここである程度の想定をしておくと、申請時の気持ちがかなり楽になるので押さえておくと良いでしょう。

あなた自身の事

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まずはあなた自身の事について詳しく聴取されます。あなたの氏名、年齢、生年月日、現住所についてを話しましょう。

さらに同居の家族がいる場合は、家族構成および家族の氏名、生年月日、年齢、を聞かれることとなるでしょう。この情報については、後々住民登録情報を調べられます。

嘘をついて、子供がいるのにいないことにしたりすると必ずバレますので注意しましょう。さらに、あなたの学歴や婚姻歴、生活に困窮するようになった経緯なども聴取されます。

特に生活に困窮するようになった経緯は重要です。どうしてあなたが生活保護を申請することになったのかを思い出しておきましょう。

世帯の収入の事

次に、収入があり、家計を支えている人はだれかを聞かれます。また、その人の勤め先、業種、勤続年数、収入額について聴取されます。今の働き先以外にも、過去に働いたことのある業種があれば、その内容についても聞かれる場合がありますので、申請前にこれまでの仕事の振り返りをしておきましょう。勤め先については、役所から会社に連絡をされる等といったことは無いので伝えても問題ありません。勤続年数や収入額については、今後、生活保護を受けた後の就労指導を行う際の参考情報となります。

また、手当や年金、仕送りがある場合、その種類、金額、支給される日、誰が受取人になっているかを聞かれることになります。

ここで、収入があるのにそれを偽って申請を出すと、生活保護開始時の調査でバレてしまい、不正受給として詐欺罪で訴えられる場合もあるので、包み隠さず全てを提出しましょう。

現在の住まいの事

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次に、現在の住まいの事について聴取されます。現在の住居が、賃貸なのか、持ち家なのか、持ち家の場合不動産評価額はいくらか、ローン残債はいくらか等細かい点まで聞かれますので、持ち家の場合、登記簿謄本や借入の状況がわかる書類を持参するのを忘れないようにしましょう。

現在の住居が賃貸住宅の場合、家賃額、管理・共益費額、入居年数、家賃滞納の有無について聴取されます。

家賃滞納をしていると、生活保護を受給した後に、家賃だけは役所が大家に直接支払いを行う「代理納付」という制度を利用する自治体もあるようです。

扶養義務者の事について

次に、一緒に住んでいない親族のことについて聴取されます。俗に言う扶養義務者という概念で、配偶者3親等内の直系血族兄弟姉妹のことを指します。3親等内の直系血族とは、「曾祖父母、祖父母、父母、子、孫」のことを言います。これらに該当する人については、民法の家族法の規定で扶養をすることが義務付けられています。簡単に言えば、困った時は家族間で上手く助け合いなさいよということが規定されているということです。そのため、生活保護を受ける前に、まずは扶養義務者のことを詳しく確認されることとなります。

ここで水際作戦が良く起こりえます。例えば「もっとちゃんと親族にお金を援助してもらえないかを確認してから窓口に来なさい」等と言って窓口から追い返される場合が多いようです。

しかし、扶養義務者による扶養は、生活保護受給の要件ではありません。簡単な言葉で言いかえれば、某お笑い芸人が年収5000万円を稼いでいようが、その母を扶養できない事情があれば、母は生活保護を受給できる。ということです。生活に困窮するに至る経緯は人それぞれです。生活保護の相談窓口に来る前に、親族からお金を多額に借りて、返済することができず、親族関係が崩壊している場合も考えられます。つまり、そのような状況を考えると、親族にお金持ちの資産家がいようが、その親族関係が崩壊していれば、扶養してもらうのは不可能でしょう。

あなたの資産について

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あなたが持っている資産について聴取されます。土地、家屋、森林、田畑等の権利や、生命保険、有価証券、預貯金、貴金属、自動車、バイク、借金のことについて聴取されます。

特に預貯金については、通帳の中身の入出金履歴まで細かくチェックされ、怪しい入出金があった場合は細かく聞かれることになりますので、あらかじめ自分の通帳をチェックし、内容について話せるようにしておきましょう。

いかがでしたでしょうか。かなり多くの事を聞かれることにびっくりした人も少なくないのではないでしょうか。生活保護は一旦給付が開始されれば、それを切るのはなかなか難しいものです。そのため、申請の段階であなたの事を事細かく聞き、疑わしい点が無いかを申請の段階でチェックをせざるを得ないのです。相手もプロなので嘘偽りは決してない様に話をしましょう。

また、申請の時は、これだけ多くの内容を聞くことから、面接が1~2時間以上に及ぶこともあるようです。17時間際に行っても受け付けてくれませんので時間には余裕を持って福祉事務所の窓口に赴きましょう。

次回>生活保護の申請から、保護が開始されるまでの流れについて

筆者:ねこ忍者
東京在住
生活保護法の研究をしています。
昨年に社会保障関係のNPOを設立し、日々奮闘しております。
生活保護制度について考え、皆さんの役に立てる記事の更新に努めます。

 

 

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