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生活保護を申請するための条件はたった2つだけだとお話をしました。

以前の記事>生活保護申請に必要な条件がなぜたった2つと言えるのか

 

1 収入が生活保護の基準より少ないか、全くない
2 貯金等の活用できる資産がほとんどない

あなたがこの2つの条件を満たしていると生活保護の申請が可能となるのですが、役所の水際作戦により、申請が阻止されてしまう可能性があります。

この記事では役所の水際作戦を回避し、生活保護を申請するために必要なコツをお教えします。

これを知っているだけで今まで通らなかった申請がいとも簡単に通ってしまいます。

そもそも役所がとる水際作戦とは

水際作戦とは、生活保護の窓口で、役所の相談員が申請を拒否することです。

審査すらされない場合も多く、生活保護問題としてたびたび語られます。

そもそも国民には生活保護の申請を行う権利が与えられており、申請の意思がある場合は必ず受理しなければなりません。

役所が水際作戦をとる理由は、生活保護費が自治体の財政を大いに圧迫しているという現状があることが掲げられます。

原則生活保護費は国が3/4、市町村が1/4の負担を行っており、この1/4の負担は生活保護を受ける人が多くなればなるほど増加します。

現に日本有数のホームレス街である西成地区を抱える大阪市では平成24年の生活保護費が2,940億円と、一般会計予算の20%を占める割合となっています。大阪市の生活保護率は5.5%ですから、たった5.5%の生活保護受給者のために、市全体の20%もの予算が投じられていることとなります。

 

役所はこういった財政上の問題から水際作戦を行い、生活保護の申請を受け付けないのです。

しかし、いくら役所の財政が苦しいからと言って、生活に困っている人が必要な制度を受けられないのは間違っていると筆者は感じます。では、もしあなたが水際作戦をとる役所に生活保護の申請をしに行くとしたらどのようなことに気をつけなければいけないでしょうか。それは

1 申請の際は絶対に1人で行かない

2 生活保護を申請したいという意思をはっきりと伝える

3 保護申請書を事前に用意し持っていく

という3つのコツです。

以下順番に説明を行います。

1 申請の際は1人で行かない

生活保護の申請に1人で行くことはお勧めしません。

なぜなら、役所が違法な水際作戦を行った際に、それを証明する人がいないからです。

第三者に立ち会いを依頼し、役所の相談員が話す内容をしっかりと確認してもらいましょう。そして、有事の際は第三者に証人になってもらうことが必要です。立ち会ってもらう第三者は、親族でも知人でも効果的です

保護の申請をする人のなかには、弁護士議員を連れていく方もいるくらいです。特に弁護士は法律に詳しく、弁護士バッジを見せるだけで役所の相談員の態度は急変します。

役所の相談員も水際作戦が違法なものだと知りながら行っているので、わざわざ弁護士の前で違法な行為をしようと思う相談員はいないでしょう。

その意味からも弁護士を連れていくことは最も申請が通りやすくなる方法です。ただし、費用が掛かるので注意が必要です。

「弁護士を雇うお金なんか無いよ!!」

という方でも、知人や友人に付き添ってもらうだけでも、一人で申請に行くよりは申請のしやすさは全く異なるでしょう。

2 申請の意思をはっきりと伝える

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意外と重要なのが「私は生活保護の申請をしたいです」という自分の申請の意思をはっきりと相談員に伝えることです。

申請の意思を伝えるまでは、相談員にとってはただの生活相談だととらわれてしまいます。

そして、節約の方法や仕事の探し方などをアドバイスされて、気がつけば相談室から追い出されていたということが多くの方にあるようです。

しかし、生活保護の申請の意思があるとはっきりと伝えれば、相談員にとって初めて生活保護の相談となります。

さらに、生活保護の申請は要式行為ではありません(=決まった書式や方法があるわけではない)。つまり、それが書面での申請であろうが、口頭での申請であろうが申請行為としては成立します。

口頭で申請の意思を伝えたのにも関わらず、申請を受け付けてくれない行為は明らかに違法行為です。

3 保護申請書は事前に用意して持っていく

生活保護の申請書は、多くの自治体の窓口で気軽にもらうことはできません。

なぜならば役所としては、気軽に生活保護の申請をされると困るからです。

多くの自治体では、生活の困窮具合や、それまでの経緯などをある程度詳しく聞いた上で申請書を手渡します。

しかし、その経緯を聞きとる過程で水際作戦が行われてしまう傾向があります。この記事を読んでいる皆さんは、保護申請書を事前に用意して相談に臨みましょう

先ほども説明しましたが、生活保護の申請は要式行為ではありません(決まった書式や方法がない)。

決まった書式が無いので、あなたが作成したものでも良いですし、一番手っ取り早いのは、インターネットで申請書を公開している役所があるので、それを印刷して持っていくことです。

ただし、いきなり窓口で申請書を出してしまうと相談員からあきらかに嫌な顔をされるので、相談の際に申請をさせてくれなさそうな雰囲気になった時に申請書をそっとカバンの中から出しましょう。

行政法の規定で、役所は申請書が出されたらそれを受理し速やかに処理を行う義務があります。申請書を受け取らないと言われたら明らかに違法です。

訴訟になればあなたの勝ちは間違いないでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。生活保護の申請には意外と知られていない以上の3つのコツがありました。是非申請の際のお役にたてていただければと思います。

なお、生活保護の申請のタイミングについてはこちらの記事も参考にしてください。

>>生活保護を申請するタイミングはいつがベスト?初回支給金額を最大化する方法

筆者:ねこ忍者
東京在住
生活保護法の研究をしています。
昨年に社会保障関係のNPOを設立し、日々奮闘しております。
生活保護制度について考え、皆さんの役に立てる記事の更新に努めます。

 

 

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